日中使いきれなかった太陽光発電による電力を貯めておくことができる、という便利な装置が、「家庭用蓄電池(家庭用蓄電システム)」です。その他にもメリットが多いので、自宅で太陽光発電システムを導入する際に、合わせて導入を考えたい装置といえるでしょう。そこで、詳しい機能や、導入の判断基準となるメリットについて、ご紹介します。

家庭用蓄電池とは?

家庭用蓄電池とは、簡単にいうとバッテリーのことです。電力を貯めておくことができる装置で、基本的には、電力会社の安い夜間電力を貯めておき、それを昼間使用することに使用します。

もし、太陽光発電システムで発電した電力を貯めるために使用する場合は、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)という設備がついているか、また、太陽光発電システムと連携して使用できるかどうかを確認しましょう。

このHEMSというのは、発電した電気エネルギーと使用する電気エネルギーを監視・コントロールし、その使用方法を効率化してくれる装置で、光熱費を削減したり、売電の収入を増やしたりすることに貢献します。

気になる商品価格は、機器+設置費用を合わせて100万円程度。耐用年数は5年~10年程といわれています。

家庭用蓄電池の機能(太陽光発電システム連携タイプ)

昼間発電した電気をためておき、それを夜使用することができる。

もっとも経済的な使い方です。それでも不足する場合は、電力会社から購入することになります。

災害などによる突然の停電時に、貯めておいた自家製電力を使用することができる。

悪天候の日や夜間などの発電不可能な日、また災害時にも使用することができます。

災害は、いつどこで起きてもおかしくないといわれています。そのような不測の事態でも、蓄電池に自家製電力を貯めておけば、昼夜電気を使用することができます。

お得な深夜電力を貯めて効率的に活用することができる。

昼間の自家製電力のうち余った分を電力会社に売電しつつ、安い深夜電力を貯めて朝と晩に使用することが可能です。お得な深夜電力の活用により、光熱費をさらに抑えることができるでしょう。

上記のように、蓄電池を導入した場合のトータル的なメリットは大きく、また、導入の際、太陽電池モジュールと同メーカーのものを選ぶことで、さらに効率的な運用が可能です。蓄電池導入は、節電生活を実現し、いざというときのための安心を確保する重要なポイントのひとつといえるでしょう。