蓄電池とは、太陽光発電でできた電気を蓄えておく電池のような存在です。一日中安定して発電できない太陽光発電のデメリットを補ってくれる強い味方といえるでしょう。蓄電以外にもいくつかのメリットがあるといわれており、太陽光発電と蓄電システムをセットで導入するケースも多くみられます。気になっているという方も多いことでしょう。そこで、ここでは蓄電池のメリットについて詳しくお伝えしていきます。

蓄電池のメリット①:電気の貯蓄が可能

日光がサンサンと降り注ぐ日中は使い切れないほど発電し、電気使用量が増える早朝や夜は発電することができない太陽光発電。自然エネルギーを活用しているため、仕方のないことですがもう少し融通を利かせたいというのが本音ではありませんか?そんな時、便利なのが蓄電池!余っている分を蓄え、予備電源として必要な時に活用することができます。容量が7.2kWhの蓄電池の場合、冷蔵庫やテレビ、ライトにパソコンなどを使ってもフル充電の状態なら12時間使用できるほどの電気が詰まっているのです。また、夜に電気を活用したい場合はもちろん、停電や災害の際にも強い味方となるでしょう。地震が発生した際、家は無事でも停電が続き、不便な生活を強いられるというケースは案外多いものです。先の北海道胆振東部地震ではブラックアウトが発生し、復旧まで1週間かかった地域もみられますが、蓄電池があれば昼間だけでなく夜も快適に生活することができます。テレビから情報を得る、冷蔵庫で食べ物を保管するなど、電気がなくてはままならない現代の生活をしっかりと支えます。

蓄電池のメリット②:固定価格買取期間後も安心

ご存知の通り、固定価格買取額は年々減少傾向にあり、回復する見込みはありません。現在の価格は10年間維持されますが、10年後はタダ同然の価格になっている可能性も大いにあります。電気が思ったような値で売却できないなら電力会社から電気を購入することなく、できる限り発電した電気で生活することで経済的なメリットを享受することも可能です。また、深夜の安い電気料金の間に蓄電し、早朝などの高い時間帯に活用するといった方法も!電気料金の仕組みを熟知することで、さらにお得な使い方を見つけることができるでしょう。

蓄電池のメリット③:補助金が出る可能性も

便利なシステムですが、導入するにはそれなりのコストを負担しなければなりません。そんな時にチェックしておくべきは補助金です。国が直接手がける補助金はありませんが、自治体が独自の補助を行っている場合もみられます。2018年度の東京都が行っている補助金の詳細をみてみると、
・蓄電池システム・機器にかかる費用の6分の1を補助する。上限額は下記のいずれかの小さい額とする。
1・「4万円/kWh×蓄電容量」を計算し、得られた額
2・24万円
となっており、条件が合えばお得に導入することができます。補助金の額や条件、有無などは自治体によって異なるため、お住まいの自治体に問い合わせてみることをおすすめします。

蓄電池のメリット④:電気自動車の充電

環境に優しい電気自動車のラインナップも増えており、車の選択肢として一般的になりつつあります。電気自動車を検討しているなら、充電できる設備を整える必要がありますが、「トライブリッド」タイプの蓄電池であれば、発電した電気を電気自動車に充電しておくというのも可能です。わざわざ充電スタンドまでいく必要もなく、ガソリン代の高騰のニュースも気にならない生活を送る事ができるのは大きなメリット。休日、家族との遠出も負担が少なく実行することができるでしょう

蓄電池のメリット⑤:買い替えも可能

「蓄電池が便利なのは分かったが、すでに太陽光発電設備を付けてしまった後である」という方も多いのではありませんか?ですが、蓄電池は後付けが可能であり、将来的に設置する計画を立てるのもおすすめです。とはいえ、設置場所が限られておりこれ以上増やすことができないという場合もあるでしょう。そんな時にはパワーコンディショナーと一体タイプの省スペース型を選ぶことで問題を解決することができます。パワコンの進化や効率化も年々進んでおり、パワコンを交換することで発電量が増えるケースも珍しくありません。パワコンの交換を考える時期に一体型もチェックしてみましょう。

まとめ

蓄電システムは便利ですが、パナソニックが提携しているテスラやオムロン、スマートスター、ニチコンなどいくつかのメーカーが手がけており、自分にあったものを選ぶ必要があります。価格はもちろん、寿命や容量などを比較・熟考することが大切です。