太陽光発電システムを導入する際に気になるのが、その費用です。ひと口に費用といっても、取り付ける屋根の面積、形状、種類によって値段が異なるため、最終的なトータル費用には、かなり幅があるといってよいでしょう。また、システムそのもの以外に、設置するためのさまざまな工事費用が加算される点にも注意が必要です。

光熱費を削減できるとはいえ、目安になる費用がわからなければ、判断もできないはず。そこで、おおよその設置費用についてご紹介します。

設置費用の内訳は?

設置費用には、太陽光発電機器そのもの、付属する部材、設置するための工事費、そして申請するための手続き費用などがかかります。詳細は、以下の通りです。

項目 費用
太陽電池モジュール 1,200,000円~1,400,000円
パワーコンディショナー 230,000円~250,000円
発電モニター 40,000円~50,000円
リモコン・ケーブル・その他 20,000円~30,000円
架台 80,000円~130,000円
電力計 40,000円前後
電気配線工事費 110,000円~160,000円
太陽光モジュール設置費用 80,000円前後
架台取付費 140,000円前後
設置工事費 110,000円前後
手続き費用 30,000円前後

※上記は、あくまでも目安ですので、詳細は、業者に見積りを依頼するとよいでしょう。

トータルいくら必要なの?

気になる太陽光発電設置のトータル費用ですが、前述したように「1体につきいくら」という単純な判断ができないため、一般的には1kwあたりの単価にして明示することが多いようです。そこで、住宅用太陽光発電の費用目安として、2013年にJ-PEC(太陽光発電普及拡大センター)が実施した調査結果をご紹介しましょう。

  • システム単価 1kwあたり45万円
    (工事費なども含む) (平成25年4月~6月既築住宅の平均)
  • 太陽光発電平均容量 4.55kw
  • トータル費用 約205万円

(45万円☓4.55kw)

上記金額は、あくまでも平均費用であり、品質によっては、100万円~300万円までかなり差があるようです。安いものでは、半額程度で済むものもあるようですが、設置費用だけではなく、その製品の必電効率や耐久性についても詳しく調査して選択する必要があるでしょう。

上記のように、ある程度まとまった費用が必要となる太陽光発電システムですが、最近は、普及に伴い価格も下がってきているようです。光熱費削減効果、そして補助金制度や税制優遇処置を利用することなどを含めれば、一般家庭でも十分設置可能な金額といえるのではないでしょうか。現状を十分把握したうえで、トータル的に判断することが必要ですね。