太陽光発電をするためにはパネルや設備が必要ですが、設置すればOKではありません。購入後は必要に応じてメンテナンスしなければなりませんし、それ以外にもコストがかかります。太陽光発電の導入を考えているなら得られる利益だけでなく、維持費についても知っておく必要があるでしょう。今回は太陽光発電にかかるコストの内訳やトラブルが発生した際の費用についてお伝えします。

太陽光発電の維持費とは

点検

屋外用に丈夫に作られてはいますが、繊細な機械なので定期的な点検は不可欠で、保証期間内であっても点検費用は実費となります。義務ではありませんが、住宅用の場合、4年に1回以上が推奨されています。もちろん自分で行うのではなく、専門家に依頼しなければならず1回につき2万円程度の費用も発生します。それ以外で50~2000kWの場合、電気主任技術者を選任しなければなりませんが、委託も可能です。しかし、年間で50~100万円ほどが相場と負担は少なくありません。

電気代

太陽がでている時間帯は発電した電気を使用できますが、それ以外の時間は購入しなければなりません。機種や条件にもよりますが、業務用でも1台当たり数百円ほどが見込まれます。台数が少なければ大した額ではありませんが、台数×月で計算すると数千円から数万円の出費となっていることも珍しくありません。電気を溜めておく蓄電器を設置するという選択もありますが、こちらもやはり費用が発生します。

清掃

雨や砂、鳥の糞や小さなゴミなど以外に汚れやすいですが、清掃機能がついているパネルは発売されていません。人の手によって定期的に清掃が必要です。屋根や土地の形状や、どういった方法で洗浄するかによって費用が異なりますが業者に依頼した場合、1kWあたり5,000~1万円ほどが相場です。業務用のメガソーラーなら1kWあたり1,000円ほどで引き受ける業者もいますので、検索してみることをおすすめします。

保証延長

太陽光発電パネルには20年ほど、パワーコンディショナーなどその他の部分には10年ほどの保証がついていますね。実はメーカーによっても異なりますが、費用を払えば保証の延長もできるため確認しておきましょう。

保険料

事業用の場合、売電収入補償の保険に加入することもできます。もちろん費用はかかりますがもしもの備えがあれば安心ですね。また、火災保険や動産保険などもあるので、検討するのもおすすめです。

税金

10kW以上であれば家庭用でも固定資産税が発生します。また、電力を売って得た収入には所得税がかかるため、申告が必要です。ただし、全額ではなく売電収入から点検代などの必要経費を差し引いた分なので、領収書などはしっかりと保管しておきましょう。

故障やトラブルで追加の費用が発生する事も…

精密機械なので壊れることもありますし、長期間使用すれば劣化し交換が必要となります。保証期間や保証内容以外の費用はすべて実費となりますので、交換に向けて費用を貯めておくのもおすすめです。太陽光発電の中でもっとも発生率の高いパワーコンディショナーの修理をみていくと、基板交換については数万円ほどですが、全交換では1台20万円ほどが相場です。昔に比べ、パネルもパワーコンディショナーも価格は下る傾向にありますので、負担は少なくなっていくと考えられていますが、備えは必要ですね。

メンテナンス費用についてもご相談ください!

当社は茨城県を中心に北関東エリアで年間100件以上の太陽光発電を施工しているプロ集団です。今回は一般的な相場についてお伝えしましたが、条件によっても左右されますので、「うちの場合は?」と気になったお客様はお気軽にご連絡ください。一人ひとりに合わせて丁寧に説明いたします。